2022年04月14日
  • 会員魅力発見【連載】

【宮田観光開発(株)】中央アルプスという地域の魅力が誰にとっても安心・安全であるために

ご好評いただいておりますwebマガジンの連載企画「会員魅力発見」
第6回目の本日は、宮田観光開発(株)さんです。

ロープウェイの先に山小屋がある意味

私たちが暮らす伊那谷の大きな魅力の一つである中央アルプスは、県内外から多くの登山客が訪れる人気のスポット。
ロープウェイがあることで、本格的な山好きのみならず、子どもやお年寄りなどの初心者でも2600メートルまで一気に登ることができます。
雄大な自然を気軽に感じることができる魅力がある一方、その気軽さゆえに軽装備で訪れる人も多いそう。
そんな山の安心と安全を守る、3つの山荘を運営しているのが宮田観光開発株式会社です。
「私たちは、警察でもあるし、消防でもあるし、救助もするし、山の何でも屋さんですよ」とは取締役統括部長の亀田さん。
いくら気軽に登ってくることができるとはいえ、そこは本来なら水も電気もない山の上。
訪れる人が安心して登れること、なにかあった時にはホッとできる場所であること、それが山小屋が果たす役割と言います。

ロープウェイで行ける気軽さも魅力の中央アルプス
登山者の「ホッ」をする時間を提供

地域ならではの体験も守りたい

実際に中央アルプスを訪れる人の多くは地域外の方たちですが、ここに暮らす私たちに身近な山の体験として、地域のほとんどの中学2年生が行う学校登山があります。
中央アルプスもそんな体験で選ばれるコースの一つ。現在は新型コロナウィルスの影響により、中止になったり、ロープウェイを使った日帰りのコースになったりしているとのことですが、それ以前は多い時で15校ほどの受け入れをしていたそう。
「子どもたちが自分たちの生まれ育ったところにこんなに素晴らしい場所があると知ること、厳しい環境の中で協力して達成感を得ること、共通の思い出を持てる経験として、学校登山も大切にしています。」とは代表取締役である田中さん。
訪れる人の多くが地域外の方でありながら、1965年の設立以来、この地域に支えられて経営を続けていることへの感謝と、地域のためにできることもやっていきたいとの思いが伝わってきました。

地域の大切な行事でもある中学2年生の学校登山

厳しい環境だからこそ厳しく

山荘事業部の支配人の千島さんに山小屋の仕事の楽しさは何ですか?と尋ねると、「自然の美しさに感動することもありますが、毎日いると普通になってきますよ。それより、山という共通の価値観を持つ人たちと日々触れあえることが楽しいです。」とのこと。
共通の価値でつながっているからこそ、危険に感じることがあれば、お客さんに対しても厳しいことを言うこともあるそう。
手軽に行くことができることと、危険ではないということは、決してイコールではないのです。
「ここにいることは、使命です」という支配人の言葉に、山の安心を守る山小屋の矜持を感じることができました。

安全を守るためには訓練も重要
中央アルプスの稜線に佇む山荘

(取材者:地域ライター 井崎由華)

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