2022年04月04日
  • 会員魅力発見【連載】

【ミツワソーイング】縫い重ねて日々守り続ける大切なこと

本日よりwebマガジンで新たな連載がスタートします!
それは、宮田村商工会会員の隠れた魅力をお伝えする「会員魅力発見」です。
その仕事に携わる人の魅力や歴史などにも触れられる内容となっています。
随時掲載していきますので、是非ご覧ください。

第1回となる本日は、ミツワソーイングさんです。

こだわりを守るのは日々の積み重ね

伸縮素材のニット生地を使って、アパレル製品を作っているミツワソーイング。
確かな技術が評価され、メイドインジャパンにこだわる国内のアパレルブランドメーカーがお取引先になっています。
38年前にお父様が興した会社。
吉沢社長は大学卒業後、縫製とは全く関係ない仕事を幾つか経験した後、平成23年から会社を継いだ二代目です。
「この業界、鼻高々になっては生き抜いてはいけない。日々目の前のことをコツコツと地道に積み上げていく」を常に心掛けて、朝早くから毎日真摯に仕事と向き合い続けています。

ミツワソーイング 吉沢社長

誰かのために、今の自分たちができることをとことん楽しむ

地域では、宮田中学校の体操着のTシャツを販売しています。
きっかけは、今から15年ほど前、社長の息子さんが中学生の時でした。
当時の担任の先生が、社長の高校の同級生だった縁もあって、教頭先生から相談を受けました。
「来年度から体操着のTシャツを統一したいけど、制服等でお金がかかるから少しでも保護者の負担を減らしたい。縫製工場を営んでいるこちらの会社でなんとかできないか」。
社長自身もサッカーをしているので、理想とする商品イメージが浮かびました。
値段は抑えながらも素材にこだわり、速乾性に優れ洗濯しても型崩れしないポリエステル素材のTシャツを選びました。
また、日本中のマスク不足になった2020年。
コロナ禍の影響で仕事が減ったこともあり、とにかく毎日マスクを作り続けていたといいます。
「個人のお客さんから頼まれて、見たことのない布地でマスクを縫うことができたり、宮田村のためにできることは何かと考え、マスクを作って寄付したりして楽しかったです」と社長。
そんな中、J1開幕時から清水エスパルスのサポータをしていたことから、チームに余っている記念Tシャツでマスクを作って静岡市に寄付をしようという企画を知り、協力したいと自ら申し出ました。
Tシャツを100枚送ってもらい、元のデザインを活かしたマスクに仕上げるために、1枚1枚手で裁断するのは手も腕も痛くなり大変だったけれど、社員全員でワイワイと楽しく900枚近いマスクを作って送ったそうです。

マスクを作ったTシャツ

人も服も長く大切に守り続ける関係を作りたい

社長以外スタッフは全員女性で、全員お母さんなので学校が長期休みに入ると、毎日お子さんと一緒に出勤してくる方もいるそう。
取材当日も春休み中のお子さんが、お母さんの仕事をしている姿を間近で見ていました。
長く勤められる方も非常に多いこちら。
社員全員がひとつの大きな家族という雰囲気で温かく、日々の仕事も社内のレクレーションも、全員が全力で楽しんでいるそうです。

この棚全部がたくさんの色を揃えた糸です
あっという間に袖をつけていきます

リズムよくカットされていきます

服やズボンの裾上げはもちろん、得意分野であるTシャツやジャージといった伸縮性のある生地も得意なミシンできれいに、お値段も安く仕上げるお直しもしています。
またSDGsが叫ばれる今、「思い入れがあって捨てることが出来ない服をリメイクして着続けたい」、「ありきたりでなく服の一部のデザインを変えて着たい」、「デザインが気に入ってネットで購入したけどサイズが合わなくて着ることができない」など、困ったらまずは相談してくださいとのことです。

お気軽に相談ください

(取材者:地域ライター 松野和美)

ミツワソーイングさんの情報はこちら↓↓↓
宮田村商工会 会員情報(ミツワソーイング)

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