2022年04月11日
  • 会員魅力発見【連載】

【(有)わが家】福祉のよろづやでありたい

ご好評いただいておりますwebマガジンの連載企画「会員魅力発見」
第4回目の本日は、(有)わが家さんです。

誰もがいられる居場所づくり

2004年(平成16年)、代表取締役の大石ひとみさんと宮澤優子さんは、女性2人で有限会社わが家を立ち上げました。
社会福祉、地域福祉を営利企業が行うことは珍しく、「当時は、なかなか理解してもらえなかった」と大石さん。
社会福祉法人やNPOも考えたそうですが、必要とされるサービスを着想から実装までスピード感を持ってできるのは、営利企業の強みであると考え、有限会社としました。
元は、大規模な福祉介護施設で働いていた大石さん。
自身の父親が認知症になったことをきっかけに、認知症ケア、障がい者福祉について深く考えるようになったといいます。
「小規模だからこそできることがある。高齢者、小さな子どもたち、障がいをお持ちの方、地域の方。社会にはいろんな人がいて当たり前だから、誰もにとっての居場所づくりを目指しました」。

お話をしてくれた代表取締役の大石ひとみさん

ニーズや困りごとを突き詰めて6施設を運営

まずは、古民家を借りて宅幼老所「わが家」をスタート。
幼い子どもから高齢者が自宅にいるように過ごす場所であるだけでなく、障がい者の日中支援、0歳からの託児事業も展開。
そのうち、ショートステイの希望がでたことから、通い、訪問、泊まりの3つのサービスを提供する小規模多機能型居宅介護施設「宅幼老所 あずま家」、さらに住宅型有料老人ホーム「住まい処 よろず家」を開所。
そして、各地から多くの視察が訪れることになった、全国的にも珍しい形態の小規模多機能型居宅介護サテライト「宅幼老所あずま家河原町」、住宅型有料老人ホーム メゾン河原町の開所へと続きました。
宮田村の行政や福祉事業者と連携しながら、村内の福祉の充実をはかってきた形でした。
それは、「生活を支えるサービスをしたい。一人ひとりすべてオーダーメイドのケアプランを作っています」という大石さんの想いの上にあるものでした。

移転新築の小規模多機能型居宅介護 宅幼老所 わが家
住宅型有料老人ホーム 住まい処よろず家
小規模多機能型居宅介護 宅幼老所あずま家
住宅型有料老人ホーム 住まい処よろず家
小規模多機能型居宅介護サテライト 宅幼老所あずま家河原町
住宅型有料老人ホームメゾン河原

関わった人とは最後までおつきあいを持つ

「複合商業施設 オヒサマの森」は、ある娘さんとお母さんの願いがきっかけでした。
「最後までおしゃれや美味しいごはんやマッサージや、まちの生活を楽しみたい」。
大石さんたちはその声に応える形で、宅幼老所などの介護施設に、飲食店やセレクトショップ、雑貨店、コインランドリー、接骨院などが併設する施設を作ったのだそう。
「そのお母さんは、最後までこの町の中で暮らしてくれました」。
また、働き手の幸せを応援し、多様な文化を受け入れ、ごちゃませの会社を目指し、「望む方にはキャリアアップの機会を提供していて、ちゃんと稼げる仕組みを目指しています。年齢も幅広く、定年は70歳。現在の働き手の最高齢は83歳です」。
施設のために多くの投資をし、48名のスタッフとともに、宮田村に福祉の多様性を見せてくれている大石さん。
とてもパワフルで並大抵な努力ではできることではないと感じました。

複合商業施設 オヒサマの森
カフェ&バル celeste(チェレステ)
配食・お弁当・お惣菜 いこいさん

(取材者:伊那谷ふぃーる 田中聡子)

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宮田村商工会 会員情報((有)わが家)

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