2022年10月19日
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【外国人技能実習】作文コンクールに挑戦しました

公益財団法人 国際人材協力機構主催の「外国人技能実習生・研修生 日本語作文コンクール」が今年も開催され、宮田村商工会に所属する実習生も応募しました。
挑戦したのは、村内企業で頑張っている技能実習生(2号)、中国出身者です。
彼女は昨年に引き続き、2回目の応募でした。
日本での生活が2年目となり、技能実習を通しての経験や日々感じていることを作文にしています。
原稿用紙に手書きで作文を書いたため、何度も書き直して完成させたようです。
このコンクールの結果は既に発表され、残念ながら入賞には至りませんでしたが、ここでご紹介いたします。

「もっといい自分になって」 ※原文のまま

私は日本に来てもう一年以上になりました。
日本に来てから、私の仕事と生活は大きく変わりました。
私は衣服の縫製をしています。
婦人子供服を作っている会社で働いています。
初めて仕事をしたとき、とても怖かったです。
多くの機械は以前使ったことがなく、私の日本語も上手ではありません。
縫製の専門用語は更に分かりません。
日本人の同僚が何を言っているのか分からないので、仕事中によく機械のエラーが発生します。
私はとても不安で自信もありませんでした。
これから始まる仕事と生活が心配でした。
ある時、日本人の同僚が私にポケットを作る機械の使い方を教えてくれました。
日本語でゆっくり単語ひとつひとつ丁寧に話してくれました。
そして、ひとつ作って見せてくれました。
私は彼女に「私はこのような機械を使ったことがないので、心配です。」と言いました。
彼女は「心配しないで。最初はできないから、やってみて。ゆっくりやればいいよ。」と。
やってみましたが、手順を覚えていなかったので、操作を間違えて針が折れてびっくりしました。
同僚は私に怪我をしましたかと聞きました。
「いいえ、針が折れただけです。本当に申し訳ありません。」
私は愚かです。
同僚は私を慰めて「大丈夫よ。たくさん練習すれば覚えることができます。日本語も同じでたくさん話せば、すべてがよくなるから、がんばって。」
同僚の励ましが私を喜ばせました。
仕事と生活をよりよくするために、私は努力して仕事をすることを決めて、日本語もまじめに勉強しています。
縫製は大変な作業です。
一日の仕事が終わると腰、足、首などが痛いです。
特に夏は暑くてアイロンがもっと熱いです。
コロナのため、毎日マスクをしなければならなくて、更に苦労しました。
でも、時間さえあれば、休日は先輩に仕事の分からないところを教えてもらいます。
先輩は丁寧に教えてくれて、いろいろ助けてくれます。
今、私はもう成長して、ひとりで仕事をすることができます。
いろいろな機械を使いこなせます。
自分の仕事が終わったら、同僚を助けることもできます。
同僚たちと楽しく過ごしています。
日本語もずいぶん上手になりました。
ゆっくり話しますが、簡単な会話ができます。
暇な時によく日本人の同僚と話しています。
上司も同僚も私のことが好きで、時には私を褒めてくれます。
「あなたは素晴らしいですね。」
まだまだだと思います。
本当にこの一年以上の技能実習に感謝しています。
私を助けてくれた同僚や先輩にも感謝しています。
技能実習は私を変えました。
すべてが良くなって、私はとても楽しくて、とても自信があります。
今の私は仕事が好きで、勉強が好きで、日本での生活が好きです。
私は引き続き努力して優秀な人になります。
数年後、私はもっと良い自分に出会うことができると信じて、自分の未来に自信と期待を持ってがんばります。

彼女はいつも明るく、笑顔も素敵。
さらなる技術の習得と共に日本の生活も楽しんでくださいね。

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