2021年11月08日
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【外国人技能実習】作文コンクールに挑戦しました

公益財団法人 国際人材協力機構主催の「外国人技能実習生・研修生 日本語作文コンクール」が今年も開催され、宮田村商工会に所属する実習生も応募しました。
挑戦したのは、村内企業で頑張っている技能実習1号(1年目)、中国出身者です。
テーマは自由ですが、400字詰め原稿用紙3枚で文字数1200字以内という規定があり、なかなかのボリューム。
初めて来日し、慣れない日本暮らしの中で体験したスーパーでの出来事を作文にしてあります。
彼女にとって日本はとても親切な温かい国との印象だそうです。
このコンクールの結果は既に発表され、残念ながら入賞には至りませんでしたが、ここでご紹介いたします。

「温かい国、温かい心」 ※原文のまま

私は〇〇〇です。
中国から来た技能実習生です。
日本に来て三か月が過ぎました。
日本はどんな国か分からなかったので、日本に来る前は心配でした。
食べ慣れない食事はどうすればよいか、上司や同僚は私のことを好きになってくれるか、いろいろな不安を抱えて、全く知らない国の日本に来ました。
中国と日本はたくさん違っています。
例えば、言語、食事、生活習慣などです。
私は日本語があまり上手ではないので、日本人と会話することも難しいでしょう。
不安と期待で胸はいっぱいでした。
私の勤めている会社は宮田村にあります。
綺麗で静かなところです。
会社の近くには大きなスーパーがあります。
休日には会社の先輩と買い物に行きますが、日本語が分からないので、選ぶのが難しいです。
困ったときは店員さんに助けを求めます。
私は下手な日本語で話をします。
でも、店員さんに通じません。
私は急いでいました。
どうしてよいか分かりません。
私は恥ずかしくなりました。
きっと、彼は私の日本語が下手だと嘲笑し、怒っているだろうと思いました。
私は彼に迷惑をかけてしまったと思いましたが、それは違いました。
彼は真剣に私の話を聞いてくれました。
そして、怒らず、笑顔で「心配しないで。買物を手伝いますね」と言ってくれました。
私は彼の話を聞き取れるか心配でした。
彼はゆっくりと話し、根気よく、私を案内してくれました。
彼は丁寧に繰り返し確認をして、私は20分後に買いたい物が買えました。
彼は大変だったでしょう。
私はすみません、と何度もお詫びと感謝を伝えました。
その時の彼の笑顔を見て、私は本当に感動しました。
心の温かさを感じたからです。
それ以来、私は日本に来る前の心配や恐怖が全て無くなりました。
私達は国も言語も違いますが、同じ温かい心をもっています。
毎年、多くの国から技能実習生が日本に来ます。
彼らも私と同じように心配しているかもしれません。
でも、日本人とのコミュニケーションを通して、仕事や生活の中で彼らがとても親切だということがだんだん分かりました。
彼らは家族のように私が分からないことを根気強く教えてくれます。
そして、友達のように助けてくれます。
この異国の地で私に心の温かさを与えてくれます。
日本の冬は寒いです。
風も強いです。
でも、日差しは暖かいです。
それは母の胸のように私の体を温めるだけではなく、心も温めます。
日本は温かい気持ちの国です。
日本に実習に来られて、とても嬉しいです。
日本での三年間はきっと楽しいでしょう。
ここにはたくさんの友達がいます。
仕事を頑張り、生活を楽しみ、新しいことをたくさん勉強します。
有意義な三年間を過ごし、もっと良い自分になれるよう、努力します。
毎日、笑顔で頑張ります。

彼女はいつも明るく、元気いっぱい。
技能検定基礎級に合格し、もうすぐ2号(2年目)となります。
さらなる技術の修得に向け、頑張ってくださいね。

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